大切にしている言葉
ずっと障がい者・児施設で働いてきた友人にお勧めの本を挙げてもらいました。 その時もらった手紙にあった言葉です。 「先日お話しした私が持っている実践事例本、お送りします。 見ていただきもし役にたちそうならご購入ありかと思います。 支援法・対応法を参考にするというよりは・・・子どもは一人ひとり違うので一人の子どもに対し、このように対応を悩み工夫し失敗もし試行錯誤する現場職員のとりくみ姿勢が 1番学べるかなぁ~。と個人的には思います。」 考えてみれば当たり前の話ですが、子どもは(大人だって)ひとりひとり違います。 こちらの子に有効だった支援があちらの子に有効とは限らないし、同じ子でもかつて有効だったからと言って同じ支援が今も有効とは限らない。 どう対応し支援をするのがいいのか。ああでもないこうでもないとスタッフで話し合っている時にこの言葉を思い出します。 そして勇気づけられるのです。悩んでいいんだ!と。 沢山悩んでその子にとって昨日より今日、今日より明日より良い支援をしていけたらいいなと思いま
坂道と階段
最近スタッフの間で、「○○さん、この3か月で急に成長したよね。」という言葉が交わされています。 前は、嫌なことがあって表情には出るけれどそれが言葉や行動にはあまり出ない。手を洗ったりトイレに行くのもおっとりと動く。という感じだったのが、ずいぶんはっきりと「いや」と言えるようになり、洗面所やトイレに行くのもさっと動くようになりました。 この3か月で何かあった? いやいや、この3か月であった何かより、今までのご家庭や学校での指導、そして本人の頑張りがここで花開いたということなのでしょう。 成長は坂道のようにゆっくりスロープを描いていく時もあれば、階段のようにしばらくはほとんど変化がないのにある時急にステップアップする時もあるのかもしれません。 こどものこんな成長を、目の当たりにすることができる。放課後デイをやっていてよかった!
観察力、感性、香り、触感、質感
4月3日、お習字の先生に来ていただきました。 師範の免許を持ち、なおかつ障がい者にずっとお習字を教えていらしゃる方です。 当日は、まず半紙や筆に集中するために、筆で顔の絵を描くことから始まりました。 筆で字を書くとなると構えてしまいますが、筆でお絵かきと思えば気楽に筆を動かせますね。 ウィンクして笑っている顔を描いているみんなの姿を見ているだけで、こちらも楽しくなってきました。 そしていよいよ字を書くことに。 墨の香り、墨と筆と半紙の触感・質感を感じながら、子供たちは慎重にでも自然体で筆を動かしていきます。春らしく「さくら」「そら」「こい」「うぐいす」。 子供たちの観察力や感性がつまった「さくら」「そら」「こい」「うぐいす」です。 言葉には言霊(ことだま)が宿ると言いますが、その文字を見ているだけで「春」を感じました。 お習字って、豊か!そして楽しい! わざわざ谷保にまでいらしていただいたT先生、K先生、ありがとうございまいした。 次回を楽しみにしています。